◆「スパイクタンパクが体内に長期間残る」「がんを誘発する」という主張は科学的に完全否定されています
SNS上で、立憲民主党の原口一博議員が
「ワクチンのスパイクタンパクが体内に長期間残り、がんを誘発する」
といった内容の投稿を拡散しました。
しかし、これは 科学的根拠のないデマ であり、世界中の研究データと完全に矛盾します。
ここでは素人にもわかりやすく、最新の科学的事実を整理して解説します。
◆① mRNAワクチンのスパイクタンパクは“短期間で分解される”
まず大前提として、スパイクタンパクは長期間体内に残ることはありません。
理由は以下の通りです:
●1)mRNAは数十時間〜数日で分解される
mRNAは“非常に不安定な物質”で、生体内では 数十時間〜数日で自然分解 します。
体内には「RNase」という分解酵素が大量に存在し、外来のmRNAはすぐに壊されます。
●2)作られるスパイクタンパクも数日〜数週間で分解
タンパク質は常に分解と合成を繰り返しており、どんなタンパク質でも体内で「長期間固定して残る」ことはありません。
スパイクタンパクも例外ではなく、数日〜数週間で完全に分解されることが確認されています。
●3)リンパ節や注射部位で局所的に作られるだけ
ワクチンのmRNAは
- 血中に広く拡散しない
- 注射部位と周囲リンパ節でのみ働く
- 全身の細胞に入り込めない
という性質があります。
◆② 「がんを誘発する」という主張は科学的に誤り
スパイクタンパクが“がんを誘発する”という説は、世界中の専門機関が完全に否定しています。
●1)mRNAはDNAに入り込めない
がんの原因になるには、DNAが傷つく=遺伝子変異 が起こる必要があります。
しかしmRNAは…
- 細胞核(DNAがある場所)に入れない
- 逆転写酵素を持たないのでDNAを書き換えられない
- 一時的にタンパク質生成を手伝うだけで自然に消失
つまり、遺伝子に触れないのでガンになる仕組みが存在しない。
●2)世界中で数十億回接種 → がん増加の兆候なし
接種から約3年以上、世界では 70億回以上のmRNAワクチンが使用 されました。
もし“がん発症が増える”のなら、
- 国際がん統計
- 保険データ
- 先進国の死亡統計
で必ず異常増加が検出されるはずですが…
どの国でも増加傾向は確認されていません。
むしろ、パンデミックで病院に行けなかったことにより“がんの発見が遅れた人が増えた”という分析が主です。
●3)スパイクタンパクががん細胞を増やす根拠なし
スパイクタンパクとがん細胞増殖を関連づけるまともな論文は存在しません。
SNSで引用される「マウス細胞での特殊な実験」は…
- 人間の体内とは条件が全く違う
- 毒性を確認するための、通常では起こらない高濃度条件
- しかも再現性が確認されていない
科学的議論の対象にすらなりません。
◆③ 逆に「コロナ感染」の方ががんに悪影響が出る可能性は高い
世界の研究では、ワクチンではなく“感染の方が”免疫系を強く乱すことが示されています。
- 強い炎症
- 免疫の低下
- 長期的な免疫異常(Long COVID)
この状態が「がんの治療中の人」に悪影響を与えるため、がん学会はむしろ“がん患者ほどワクチンを受けた方が良い” と公式に推奨しています。
◆④ デマが広がる背景
政治家が誤情報を広めたことで「権威性」による誤解が生まれていますが、原口議員の発言は科学的裏付けゼロです。
- mRNAがDNAを書き換えるという誤解
- スパイクタンパクが永遠に残るという誤解
- がんという恐怖ワードで煽る手法
- SNSアルゴリズムによる拡散
これらが混ざり、科学的事実が見えなくなっています。
◆結論
- スパイクタンパクは長期間残らない
- mRNAはDNAを傷つけない
- がんを誘発するメカニズムは存在しない
- 大規模データでも“ワクチン後のがん増加”は確認されていない
- むしろコロナ感染の方が免疫異常のリスクが大きい
原口議員の主張は、科学的根拠ゼロのデマ。
スパイクタンパクが長期間残ることも、がんを引き起こすこともありません。

ありがとうございました!


