なぜ私はネットワークビジネス業界を敵に回したのか?
元マルチの帝王が本音を語る【前編】

「この人は業界を批判したいだけなのか。」
そう思われることがあります。
ですが、私が伝えたいのは攻撃ではありません。
30年間、現場を見てきたからこそ伝えなければならないことがあります。
今、ネットワークビジネスを続けながら、

そんな違和感を抱えていませんか。
私は、あなたに今のビジネスを辞めて、別の何かを始めてくださいと言いたいわけではありません。
今まで頑張ってきた経験も、人に商品を伝えてきた経験も、組織を作ろうとしてきた経験も、決して無駄ではありません。
その経験は、やり方を変えれば、これからの仕事やビジネスに活かせる可能性があります。
ただ、その前に知ってほしいことがあります。
ネットワークビジネスの世界で、当たり前のように教えられてきたことは、本当に今の時代にも通用するのでしょうか。
私はこの30年間、ネットワークビジネス業界の内側を見てきました。
実際に組織を作り、全国でセミナーを行い、トップタイトルも経験しました。
だからこそ、見えてしまったことがあります。
そして、見えてしまった以上、黙っていることはできませんでした。

「この人は業界を批判したいだけなのか」と思われています
私は今、ネットワークビジネスについて、かなり厳しい発信をしています。
そのため、
「垣内はネットワークビジネス業界を敵に回している」
「ネットワークビジネスの悪口ばかり言っている」
「昔は自分もやっていたくせに、今になって批判している」
そう思っている人もいるでしょう。

実際、敵に回していると言われれば、そう見えるかもしれません。
特に、ネットワークビジネスを今も真剣にやっている人からすれば、私の発信は耳の痛い話ばかりだと思います。
しかし、私は単純にネットワークビジネスを攻撃したいわけではありません。
誰かのビジネスを邪魔したいわけでもありません。
会社を潰したいわけでも、今活動している人を否定したいわけでもありません。
私が言いたいのは、もっと根本的なことです。
30年前の考え方で止まったままの人たちが、今も同じ情報を伝え続けることで、多くの人を危険にさらしている。
私はそこに問題があると言っているのです。
ネットワークビジネスそのものを悪だと言っているのではありません。
問題なのは、そこで扱われている情報や、組織の中で行われていることが、本当に正しいのかということです。
本当に悪口を言っているのは誰ですか

私が他社や業界を攻撃していると思われることがあります。
でも、一度冷静に考えてみてください。
本当に他社の悪口を言っているのは、私でしょうか。
それとも、あなたのアップラインでしょうか。
ネットワークビジネスの世界では、昔からよく言われてきたことがあります。

こうした話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
素晴らしい会社や商品は、世の中にたくさんあります。
大手の化粧品メーカーにも、サプリメントメーカーにも、高い技術力を持つ会社があります。
それにもかかわらず、他社の商品や医療業界を悪く言いながら、
「だから、うちの商品がいい」
「だから、このサプリメントを飲んだ方がいい」
「だから、この会社でなければならない」
という話につなげていく。

これは、他社を攻撃して自社の商品を良く見せているということではないでしょうか。
私は、医療業界にまったく問題がないと言っているわけではありません。
薬の使い方や医療制度の中には、私自身も問題だと思っている部分があります。
多くの人が疑問に感じていることもあるでしょう。
一部は私も同意します。
しかし、

薬を飲み続けることを批判しながら、サプリメントは毎月飲み続ける。
しかも、薬より高い場合もあります。
それで本当に、消費者のためになっているのでしょうか。
私は、そこにずっと疑問を持っていました。

流行している成分を入れれば、良い商品になるのか
ネットワークビジネスでは、

と説明されることがあります。
もちろん、本当に独自の研究や技術を持っている会社もあるでしょう。
しかし、私が実際に見てきた中には、自社でほとんど開発をしていない商品もありました。
何年も前から存在している原料や、すでにテストされている成分を使い、そこに流行している成分を加える。
ある成分が流行れば、それを入れる。
NMNが流行れば、NMNを入れる。
セラミドが流行れば、セラミドを入れる。
そのようにして、商品に新しい特徴を持たせていく。
しかし、それだけで本当に、
「他の商品よりも圧倒的に優れている」
と言えるのでしょうか。
水をベースにした商品に、流行の成分を少し入れただけで、特別な商品であるかのように伝える。
私は、それがお客様にとって本当に良いことなのかと考えるようになりました。
私は最初からネットワークビジネスを否定していたわけではありません
私は、ネットワークビジネスをやったことがなかった時代があります。
30年以上前のことです。
その後、私は自分で組織を作り、全国展開をしました。
当時の私は、
「自分が目立ちたい」
「垣内グループを大きくしたい」
「自分の名前を残したい」
と思っていたわけではありません。
むしろ、そういう考え方が嫌いでした。
チームの名前を付けてほしいと言われても、
「私の名前は嫌です」
「あなたたちがやりたいなら、あなたたちで名前を付けたらいい」
と言っていました。
私は、誰か一人の色に全員を染めるような組織を作りたくなかったのです。
ネットワークビジネスでは、成功しているリーダーの服装や話し方、考え方まで真似するように言われることがあります。

みんなが同じ色になる必要はありません。
一人ひとり、性格も違えば、得意なことも違います。
派手な人もいれば、静かな人もいる。
人前で話すのが得意な人もいれば、裏側で支えるのが得意な人もいる。
私は、その人の個性を消したくありませんでした。
私が作りたかったのは、みんなが活動しやすい環境です。
やる気になれる環境です。
一人ひとりが自分の色で活動できるプラットフォームです。
私はよく、
「あなたが映えるための無色のリーダーになりたい」
という考え方をしていました。

私自身が強い色を持って、みんなを自分と同じ色に染めるのではありません。
その人が持っている色を、もっときれいに見せたい。
その人の個性を活かしたい。
それが私のテーマでした。
なぜ私は自分で全国展開することになったのか
私が最初にニューウェイズというネットワークビジネスを始めた頃、分からないことは先に活動している人たちに教えてもらおうと思っていました。

しかし、他のグループからは排除されました。
それなら、自分でやるしかありません。
私は、
「もう分かりました。自分で全国展開します」
と決めました。
全国47都道府県でセミナーができる体制を作りました。
当時から、動画ツールやマニュアルを整備しました。
今のようにスマートフォンが普及していない時代です。
まだiモードを使っていた時代から、離れた場所にいる人でも活動が止まらないようにサポートしていました。
セミナーが必要だと言われれば、全国に行きました。
私は1年間で276回、セミナーをしました。
単純に計算しても、ほぼ毎日のようにどこかで話していたことになります。
1回2時間のセミナーです。
多いときには、1回のセミナーで2,000万円ほど売上が上がったこともありました。
私一人で276回です。
さらに、私が育てたトップタイトルのメンバーたちもセミナーをしていました。
全部を合わせれば、何千回行ったのか分かりません。
それほどの体制を作りました。
なぜ、そこまでやったのか。
自分を大きく見せたかったからではありません。
他のグループのセミナーに入れてもらえなかったからです。
自分たちで、学べる場所を作るしかなかったのです。
私はラインチェンジをしていません
グループの垣根を越えて人を受け入れると、
「他のグループの人を洗脳して、ラインチェンジさせるのではないか」
と思われることがあります。
しかし、私はラインチェンジをしたことがありません。
ラインチェンジとは、所属している紹介系列を抜けて、別の紹介者や組織の下に移ることです。
ネットワークビジネスでは、組織間のトラブルにつながりやすい行為でもあります。

なぜなら、私は自分にプライドがあったからです。
誰かが作った組織を横から取るのではなく、自分で結果を出したかった。
自分ができることを証明したかったのです。
自分では新しい人を紹介できないのに、メンバーにだけ、
「もっとリクルートしろ」
「友達に連絡しろ」
「DMを送れ」
「異業種交流会に行け」
と指示するリーダーもいます。
しかし、自分がやっていないことを、人にだけやらせる。
自分ができないことを、メンバーに強要する。

その結果、言われた通りに友達へ連絡し続けた人が、周囲から嫌われてしまう。
私は、それが嫌でした。
だから私は、まず自分でやりました。
自分自身がリクルートできることを証明し続けました。
私は数年間で117系列を作りました。
そのうち、直接紹介した8系列が最高タイトルになりました。
当時、この実績は世界でもトップクラスでした。
私は、誰かにだけ頑張らせたのではありません。
自分ができることを見せ続けたのです。
その上で、改めて聞きたいのです。
本当に他の人を攻撃していたのは、私でしょうか。
グループが違うだけで排除し、
「あの人のセミナーには行くな」
「あのグループは悪い」
と伝えていた人たちではないでしょうか。
トップになったからこそ、組織の裏側が見えました
私はその後、アドバイザリーボードメンバーに選ばれました。
アドバイザリーボードメンバーとは、会社に対して意見を伝える立場のトップリーダーです。
世界でも最年少で選ばれました。
私は、トップリーダーたちが集まる場所に行けば、会社の未来や、お客様のことを真剣に話し合うのだと思っていました。
ところが、実際に行ってみると、驚きました。
多くの人が、自分のことばかり話していたのです。
自分の収入。
自分のタイトル。
自分の組織。
自分が会社からどう評価されるか。

私は、そう思いました。
トップに行けば行くほど、きれいな部分だけでなく、組織や経営者の裏側も見えてきます。
表では立派なことを言っていても、裏では違うことを言っている人もいました。
日本の参加者を、本当に大切なお客様やビジネスパートナーだと思っているのか。
ただ売上を作ってくれる存在、言い方を変えれば金づるくらいにしか思っていないのではないか。
そう感じたこともあります。
私は海外企業のCEOに対して、
「日本人をなめているのか」
と直接言ったこともあります。
もちろん、すべての会社や経営者が同じだとは思っていません。
良い経営者にも出会いました。
一緒に、本当に良い会社を作りたいと思ったこともあります。
しかし、それが実現できないと分かったとき、
「それなら、自分で会社を作るしかない」
と考えるようになりました。
健康セミナーの内容に違和感を持ち始めました

そうした不安を感じさせる情報を伝えた上で、
「だから、この商品が必要です」
と結び付けていく。
当時、健康セミナーを行っていた有名なリーダーの中には、医療や科学を専門的に学んできたわけではない人もいました。
元々は別の仕事をしていて、ネットワークビジネスで成功した人です。
その人が健康セミナーを行い、多くの人が内容を信じていました。
しかし、私は薬剤師です。
科学や医療を学んできた立場から聞いていると、
「科学の世界で、そんなことを言っていいのか」
と感じる内容がたくさんありました。

一般の人には、どこが正しくて、どこがおかしいのか分かりにくいと思います。
話している人が自信満々であれば、信じてしまうでしょう。
ステージに立っている成功者から、

「これは本当です」
「医者は教えてくれません」
「私たちだけが真実を知っています」
と言われれば、疑うことが難しくなります。
実は、私自身も最初は信じていました。
「世の中には有害物質がたくさんある」
「医療には大きな問題がある」
「もしかしたら、本当にそうなのかもしれない」
そう思い、私も人に伝えたことがあります。
私は最初から、すべてを疑っていたわけではありません。
私自身も信じていたのです。
「ちょっと待てよ」と思い、薬剤師として調べ始めました
健康情報を伝えていく中で、私は少しずつ違和感を持つようになりました。
本当に、この話はすべて正しいのか。
一部の事例だけを見て、全体の話であるかのように伝えていないか。
自分たちの商品を売るために、都合の良い情報だけを選んでいないか。
私には、医師をしている兄弟や、医療について専門的な知識を持つ人たちとのつながりもありました。
そうした人たちと話をしながら、
「言っていることの一部は分かる」
「でも、一部は明らかにおかしい」
ということが、たくさん見つかってきました。
そこで私は、文献やデータを調べ始めました。
今のように、AIに質問すれば情報を整理してもらえる時代ではありません。
自分で文献を探し、内容を読み、データを比較しなければなりませんでした。

調べてみると、自分たちにとって都合の良い文献も出てきます。
一方で、それとは反対の結果を示す文献もあります。
当時の私は、どの研究の信頼性が高いのか、最初からすべて理解できていたわけではありません。
しかし、調べれば調べるほど分かってきたことがあります。
一つのデータだけを見て、結論を出してはいけない。
自分に都合の良い情報だけを集めてはいけない。
情報は、全体を見て判断しなければならない。
例えば、10人だけを対象にした研究で良い結果が出たとしても、それだけで誰にでも同じ効果があるとは言えません。
たまたま結果が出ただけかもしれません。
他の条件では、同じ結果にならないかもしれません。
ところが、商品を売りたい人にとって都合の良い結果が出ていると、
「こんなデータがあります」
「科学的に証明されています」
と紹介されます。
聞いている人は、
「データがあるなら本当なのだろう」
と思います。
しかし、本当に見るべきなのは、
何人を対象にした研究なのか。
どのような条件で行われたのか。
同じ結果が繰り返し確認されているのか。
反対の結果を示す研究はないのか。
研究全体を見たとき、どのような結論になるのか。
ということです。
一部は正しい。でも、全部ではありません
私は、ネットワークビジネスの健康セミナーで語られていることが、すべて間違いだと言っているわけではありません。
一部には、正しい指摘もあります。
医療の問題点を指摘すること自体が悪いわけではありません。
薬の使い方について考えることも必要です。
食品や生活習慣について学ぶことも大切です。
しかし、一部が正しいからといって、すべてが正しいことにはなりません。
ここが非常に重要です。
一部の正しい情報の中に、根拠の弱い情報や、事実とは異なる情報を混ぜる。
そして最後に、

ネットワークビジネスで活動している人の中には、本気で相手の健康を考えている人もいると思います。
嘘をついているつもりがない人もいるでしょう。
自分が信じているからこそ、家族や友人に伝えている人もいます。
だからこそ、危険なのです。
悪意がなくても、間違った情報を信じて伝えれば、その情報を受け取った人が危険にさらされる可能性があります。
私自身も最初は信じました。
だから、信じている人の気持ちは分かります。
しかし、私は薬剤師として調べました。
現場で実際に起きていることも見ました。
その結果、黙っていてはいけないと思うようになったのです。
私が本当に問題だと思ったのは「情報の扱い方」でした
ネットワークビジネスの商品が、すべて悪いと言いたいわけではありません。
商品を気に入って使っている人を否定するつもりもありません。
今のビジネスを、すぐに辞めてくださいと言うつもりもありません。
あなたが本当に納得して商品を使い、無理のない範囲で活動できているなら、その選択を否定する必要はないでしょう。
しかし、その判断は、正しい情報を知った上で行われているでしょうか。
アップラインから聞いた話だけで決めていないでしょうか。
成功者の体験談だけを見て、誰にでも同じことが起こると思っていないでしょうか。
自分たちに都合の良いデータだけを見ていないでしょうか。

本当に問題だったのは、商品そのものだけではありません。
私が一番危険だと思ったのは、
「情報の扱い方」
でした。
正しい情報と、根拠の弱い情報を混ぜる。
一部の事例を、誰にでも当てはまる話のように伝える。
不安を大きくした上で、商品購入につなげる。
反対意見や都合の悪いデータを見せない。
それによって、商品を信じている人だけでなく、その家族や、大切な人の健康まで危険にさらしてしまう可能性があります。
私は、それを見過ごすことができませんでした。

ネットワークビジネスで身につけた、
人に伝える力や、商品を紹介する力、組織を作ろうと努力した経験は、
やり方次第で今のビジネスにも、そのまま活かすことができます。
辞めて、こちらに来てくださいという話ではありません。
まずは、今まで知らなかった考え方があることを知ってください。
そして、自分に合った選択肢を整理してください。
次回予告
後編では、私がなぜ薬機法違反や健康情報の発信に厳しく向き合うようになったのか。
間違った健康情報によって、実際にどのような危険が起きるのか。
買い込みやオートシップによって作られた売上を、本当の売上と呼べるのか。
そして、なぜ私は自分の売上が減ってでも、間違った活動を止めてきたのか。
その理由を、さらに詳しくお話しします。

ここまで読んでくださったあなたへ
私は、
「辞めた方がいい」
とも、
「続けた方がいい」
とも言いません。
あなたの状況を知らずに、
そんなことは言えないからです。
ですが、
一つだけ言えることがあります。
一人で判断しないでください。


私は、あなたに「辞める」ことを勧めたいわけではありません。
「納得して選べる自分」になってほしいだけです。
そのための判断材料を、一緒に整理しませんか。

あなたの経験を否定する必要はありません。
必要なのは、
その経験を
今の市場でどう活かすか。
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垣内重慶ってどんな人?




