市場規模3兆3,000億円から1兆4,000億円へ──衰退の事実を数字で読み解く

最近、
「もう昔みたいに紹介が出ない。」
「頑張っているのに誰も増えない。」
そんなふうに感じていませんか?
実は、その原因は
あなたの努力不足だけではありません。
今回は、
30年間の市場データをもとに整理していきます。

一方で事業説明会へ行くと、

そんな話を聞くこともあります。
では、本当にそうなのでしょうか。
私は元ネットワークビジネス業界のプレイヤーとして30年以上この業界を見てきました。
そして現在はIT企業を経営しながら、薬剤師としてもマーケティングや市場の変化を分析しています。
だからこそ今回は、
「ネットワークビジネス業界30年で何が起きたのか」
これを感情ではなく、市場データという事実をもとに整理していきます。
ネットワークビジネスは本当に衰退しているのか?
まず結論からお伝えします。
私は、
業界全体は大きく縮小している
と考えています。
これは私の感想ではありません。
日本訪問販売協会が公表している市場規模を見ると、大きな変化が起きています。

私はネットワークビジネスを否定したいわけではありません。
ただ一つ、お伝えしたいことがあります。
「業界は伸びている」と説明されたのであれば、一度だけ市場全体の数字も見てください。
会社やグループが伸びている話と、業界全体が伸びている話は別です。
だから私は感情ではなく、まず事実を知ってほしい。
市場がどう変わったのかを理解すれば、今苦しい理由を「自分の能力不足」だけで考えなくて済むかもしれません。
1996年 市場規模 約3兆3,000億円

これは訪問販売業界全体の市場規模です。

2024年 約1兆4,000億円まで縮小

一方、現在はどうでしょうか。
市場規模は約1兆4,000億円。
ピーク時と比較すると、
約57%も市場が縮小しています。
これは決して小さな変化ではありません。
「でも自分の会社は伸びている」と言われたら?
ここでよく聞くのが、

という説明です。
もちろん、会社単位・グループ単位で伸びているケースはあるかもしれません。
しかし、
業界全体の市場規模
と
一部グループの数字
は別の話です。
市場全体が縮小している中で、
「業界は伸びている」
と説明するのであれば、
その根拠を一度確認することも大切です。

「これから伸びる」と説明されたら注意したいこと

私は「一番いい時代」に始めたわけではありません
ここは誤解されやすいのでお伝えします。
「垣内さんは、一番伸びている時代だったから成功したんでしょう?」
そう思われることがあります。
しかし実際は違います。
私が参入した頃は、
業界全体としては一度落ち込んだ後でした。
私は、
その後のネットワークビジネス市場が再び伸びる流れの中で活動してきました。
だからこそ、
業界が伸びる時代も、
衰退していく時代も、
両方を現場で見てきました。
だから私は「過去」ではなく「構造」を見ています
私はネットワークビジネスを否定したいわけではありません。

私は「続けるべき」「辞めるべき」と言いたいのではありません。
本当に知ってほしいのは、
「なぜ伸びたのか」
そして、
「なぜ衰退したのか」
という構造です。
原因が分からなければ、同じ努力を繰り返してしまいます。
でも、構造を理解すれば、今までの経験は別の形で活かせる可能性があります。
まずは、その判断材料を一緒に整理していきましょう。
市場が変わった理由を理解できれば、
今のあなたの経験は、
別の形で活かせる可能性があります。

ネットワークビジネスが最初から
人気だったわけではありません
現在ではネットワークビジネスというと、
「権利収入」
というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、最初からそうだったわけではありません。
私が業界に入る以前、日本では訪問販売が主流でした。

売れなければ収入はゼロ
訪問販売では、
商品を販売した瞬間だけ報酬が発生します。
つまり、
売れなければ収入はありません。
今でいうアフィリエイトも近い考え方です。
だから当時は、
「どうすればもっと高い商品を売れるか」
という発想になっていきました。
すると、

そこで生まれた「権利収入」という言葉
そんな時代に登場したのが、
ネットワークビジネスでした。
そして、多くの人の心を動かした言葉があります。
それが、
「権利収入」
です。
「一度組織を作れば、その後も収入が入り続ける。」
この考え方は、
毎月ゼロから売上を作らなければならなかった営業職の人たちにとって、
とても魅力的に映りました。

当時、多くの営業職や訪問販売の人たちがネットワークビジネスへ移った理由は、とてもシンプルです。
「売り続けなければ収入が止まる世界」から、
「組織ができれば権利収入が入る世界」へ魅力を感じたからです。
つまり、ネットワークビジネスが伸びた理由は、商品だけではありません。
「収入の仕組み」が、多くの人に響いたのです。
ネットワークビジネスも少しずつ進化してきた
実はネットワークビジネスにも、
報酬プランの変化がありました。
私は動画の中で、
大きく3つの流れを説明しています。
① ブレイクアウェイ型
初期のネットワークビジネスは、
訪問販売の仕組みに近いものでした。
販売報酬が中心で、
組織収入はあるものの割合はそれほど大きくありませんでした。
当時のアムウェイなどが代表的です。
② ユニレベル型
その後、
「自己消費型」
と呼ばれるユニレベル方式が登場します。
ユニレベルとは、組織全体の購入実績に応じて報酬が発生する仕組みです。
一見すると、
「権利収入が増えそう」
と思われました。
しかし私は、
実際には非常に収益性が低かったと話しています。
③ ハイブリッド型
そこで登場したのが、
販売報酬と継続収入の両方を組み合わせた
ハイブリッド型です。
私は当時、
この考え方を取り入れながら市場を広げていきました。
販売だけでもない。
自己消費だけでもない。
その中間を狙った仕組みです。
ESBIという考え方も広まった
当時、
多くの説明会で使われていたのが、
ESBIという考え方でした。
これは、
ロバート・キヨサキ氏の考え方として知られる、
収入源を4つに分類した概念です。

- E(Employee):会社員
- S(Self-employed):自営業
- B(Business Owner):ビジネスオーナー
- I(Investor):投資家
「会社員では自由になれない。」
「ビジネスオーナーになろう。」
「投資家を目指そう。」
そんな説明が、多くの説明会で行われていました。

私も当時は、このESBIや権利収入という考え方を使いながら市場を広げてきました。
だからこそ分かることがあります。
当時は、その考え方が時代背景に合っていたということです。
でも、大切なのはここからです。
時代が変われば、市場も、消費者も、テクノロジーも変わります。
昔うまくいった説明が、今もそのまま通用するとは限りません。
私が「何をやるかより、誰とやるか」と伝えていた理由
当時、
多くの会社は、
「自分たちの商品が一番」
という話をしていました。
しかし私は、
そこでは勝負していませんでした。
私が伝えていたのは、

仕組み。
教育。
サポート。
組織づくり。
これらが成果を左右すると考えていたからです。
だから私は、
「こんな仕組みがあるから成果が出る。」
という考え方で市場を広げていきました。
次回予告
ここまで見ると、
ネットワークビジネスは当時の時代背景に合った仕組みだったことが分かります。
では、
なぜ、その仕組みが今は通用しにくくなったのでしょうか。
その理由は、
物流革命。
インターネット。
そしてD2Cという新しい販売モデルの登場にあります。
次回は、
「メーカー→問屋→小売」という時代が、なぜ終わったのか。
その変化を分かりやすく整理していきます。

あなたの努力不足ではなく、
時代が変わっただけかもしれません。
この記事では、
30年間でネットワークビジネス業界に何が起きたのかを整理しました。
もし今あなたが、

そんな状態なら、
まず必要なのは
新しい会社ではありません。
正しい判断材料です。

私は実際に高額コミッションを受け取り続けた側の人間です。
だからこそ
契約する前に知ってほしいことがあります。

あなたの経験は無駄ではありません。
その経験を、次は「紹介する力」ではなく、
「価値を生み出す力」に変えていきませんか。
そのために必要なのは、
焦って新しい案件を探すことではなく、
今ある経験を整理し、
次につながる力へ変えていくことです。
もし今、
一人では整理しきれないと感じているなら、
判断材料を受け取りながら、一緒に考えていきましょう。


垣内重慶ってどんな人?




