- 1 【永久保存版】ネットワークビジネス70年の歴史まとめ|元マルチの帝王が語る業界の栄枯盛衰
- 1.1 【黎明期】1950年代以前:ネットワークビジネスの誕生
- 1.2 【日本上陸】1960年代:日本初のネットワークビジネスと「ブレイクアウェイ」の時代
- 1.3 【成長と規制】1970年代:「流通革命」という幻想と法の整備
- 1.4 【バブルと崩壊】1980年代:巨額詐欺事件と大手企業の失敗
- 1.5 【全盛期と転換】1990年代:「御三家」の登場とバイナリープラン
- 1.6 【規制強化と衰退】2000年代:特商法とネット時代の到来
- 1.7 【新たな脅威】2010年代:暗号資産ネズミ講とSNSの普及
- 1.8 【現在】2020年代:法の改正と業界の末路
- 1.9 【結論】歴史から学ぶべきことと、これからの時代の歩み方
- 1.10 【ご案内】あなたのビジネスを加速させる学びの場
【永久保存版】ネットワークビジネス70年の歴史まとめ|元マルチの帝王が語る業界の栄枯盛衰
どうも、元マルチの帝王、現役IT企業経営者で薬剤師でもある垣内です。
ネットワークビジネスをやっている人たちは、少し考えればわかるはずです。
月収1万円以上稼げるのは1%以下なのです。計算ができる人はやりません。
かつて日本でも、
ネットワークビジネスに大手企業が参入した時代がありましたが、被害者が続出したことで法律はどんどん厳しくなっていきました。
この記事では、70年以上にわたるネットワークビジネスの歴史を紐解き、なぜ多くの人が成功できないのか、そして業界が今どうなっているのかを、私の経験と知識を基に徹底的に解説していきます。
特に、詐欺まがいのマジックのような話、暗号資産の話が来たら、それはもう全部詐欺だと思ってください。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。
この記事を読んで歴史から学ぶことで、あなたの未来はきっと変わるはずです。
いつも私のチャンネルを見てくださり、本当にありがとうございます。
「待ってました」といった温かいコメントもたくさんいただき、本当に感謝しています。コメントは必ず全て見ていますので、ぜひ「いいね」とコメントをお願いしますね。

中には「あなたが言っていることの責任はどうなんですか」といったコメントをくれるおバカちゃんもいますが、損害を受けたなら裁判をする権利があるんですよ。
訴えればいいじゃないですか。でも、弁護士に相談しても訴えようがないはずです。
なぜなら、私たちはちゃんと証拠に基づいて「被害者がいる」という事実を話しているからです。被害者の証言や証拠があり、私たちはそれを取材して発信しています。これは表現の自由という憲法で保障された権利です。証拠に基づいた非難・批判は、公共性・公益性の観点からも認められています。
現に、私たちが「この会社はダメだ」と言った会社は、実際にたくさん潰れているじゃないですか。私は、会社が伸びるタイミング、落ちるタイミング、潰れるタイミングを、ほぼ外すことなく当ててきた自負があります。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は『月刊ネットワークビジネス』という雑誌の歴史年表を参考に、この業界で何が起こってきたのかを一緒に見ていきましょう。
ネットワークビジネスのおばちゃんたちが、自己啓発セミナーで「思えば叶う」とか、ロバート・キヨサキのクワドラントの話を未だにしているのを見ると、本当に頭が悪すぎると感じてしまいます。
歴史を知れば、そんなものに騙されることはなくなるはずです。それでは、1950年代から遡って見ていきましょう。

【黎明期】1950年代以前:ネットワークビジネスの誕生
全ての始まりは「カリフォルニア・ビタミン」
さて、ここに表示されている年表を見ながら話を進めていきますが、ネットワークビジネスとして一番最初に始まったのが、1934年の「カリフォルニア・ビタミン」という会社なんです。
これを後にアムウェイが買収して、「ニュートリライト」と名前が変わりました。買収して名前が変わったのか、名前が変わってから買収したのか、その辺の詳細は定かではありませんが、ここのディストリビューター(販売員)だったのが、後のアムウェイの創業者、リッチ・デヴォスとジェイ・ヴァン・アンデルです。
つまり、ネットワーカーが立ち上げた会社がアムウェイなんですね。これはニュースキンも同じです。アムウェイの創業者であるリッチとジェイは、自分が販売員として活動していた古巣の会社を、後に自分の会社で買収したというわけです。
マルチビタミンの嘘と真実
このニュートリライトこそ、今のアムウェイの主力商品であるマルチビタミン「トリプルX」の原型です。そして、このマルチビタミンを流行らせたのがアムウェイと言っても過言ではありません。ニュースキンにも「ライフパック」という有名なマルチビタミンがありますよね。

しかし、皆さんに知っておいてほしい衝撃的な事実があります。そのマルチビタミンは、2024年に行われた大規模な長期疫学調査によって、「全く効果がない」ということが発表されたのです。
これはちゃんとした科学論文に基づいた話ですから、興味のある方はぜひ調べてみてください。
「本当に効果があるのか」「本当に人間の寿命を変えるのか」という長年の疑問に、ついに答えが出たわけです。ネットワークビジネスの現場では「あなたたちは未病なんです」と言って、病気にならないためにと高価なサプリをボリボリ食べさせて、逆に病気になっている人までいる。これが実態なんです。
【日本上陸】1960年代:日本初のネットワークビジネスと「ブレイクアウェイ」の時代
日本初のネットワークビジネス「日本タッパーウェア」
1959年にアメリカでアムウェイが創業し、そこから日本にやってくるわけですが、50年代の日本ではまだネットワークビジネスというものは存在しませんでした。
日本で初めてのネットワークビジネスとされるのが、1963年に始まった「日本タッパーウェア」です。この会社が採用していたのが「ブレイクアウェイ」という報酬プランでした。
【用語解説】ブレイクアウェイとは?
自分のグループが一定の売上規模に達すると、自分の組織から「独立(ブレイクアウェイ)」する報酬プランのこと。独立したグループの売上からも、育成ボーナスとして一定の割合の報酬を受け取れるのが特徴。しかし、独立されると直接の売上からは外れるため、常に新しいグループを育成し続ける必要がある。
このブレイクアウェイは、別名「逆のロビン・フッド」とも言われました。
ロビン・フッドは、金持ちから富を奪って貧しい人々に分け与える義賊ですよね。その逆、つまり「貧しい人からお金を巻き上げて、金持ちにお金を配る」プランだったのです。
なぜそう言われたかというと、お金を持っている方が圧倒的に有利だったからです。例えば、「3000万円の売上を達成しないと最高タイトルになれません。しかし、最高タイトルになれば売上の50%が報酬としてもらえます」という仕組みがあったとします。
そうなると、お金持ちは「じゃあ3000万円分を自分で買い込んで、人を雇って売った方が早いじゃないか」と考えるわけです。特に、下着などの耐久消費財を扱うネットワークビジネスで、この「買い込み」が横行しました。
悪名高きネズミ講「天下一家の会」
この時代、もう一つ忘れてはならないのが「天下一家の会」です。
これがいわゆる「ネズミ講」の元祖で、日本中を巻き込む巨大な社会問題になりました。
【用語解説】ネズミ講(無限連鎖講)とは?
商品やサービスの提供を伴わず、金銭の配当のみを目的とした組織のこと。後から参加する人が払うお金を、先に始めた人が受け取る仕組みで、構造的に必ず破綻する。現在は「無限連鎖講の防止に関する法律」で明確に禁止されている。
私はたまたま経営者の会で、この天下一家の会の元リーダーという方にお会いしたことがありますが、その仕組みはすさまじいものでした。共済会や互助会のような「みんなで支え合おう」という名目で、「みんなでお金を出して、みんなに配りましょう」と謳っていました。
今のコンピューターシステムとは違い、登録すると上位のメンバー何人かに1,000円ずつ現金書留で送る、といったアナログな方法だったそうです。リーダーになると、毎日何百万円もの現金が入った書留がボンボン届く。悪いやつは本当に儲かる仕組みですが、ビジネスではないので当然すぐに潰れますし、信用を失って人生お先真っ暗です。
当時はネズミ講を取り締まる法律がなかったため、天下一家の会が摘発された容疑は、なんと「脱税」でした。集まったお金を売上として申告していなかったのです。最終的な被害総額は1,900億円にも上ったと言われています。物が何もない、ただのお金のやり取りだけでこれだけの金額が集まったのですから、恐ろしい話です。
【成長と規制】1970年代:「流通革命」という幻想と法の整備
1970年代に入ると、今でも名前を聞くような会社が次々と登場します。ノエビア、シャルレ、日本シャクリーなどですね。
大手企業の参入と「流通革命」というセールストーク
この頃、日本でもネットワークビジネスに大手企業が参入した時代がありました。ダイエーやソニー、カネボウといった名だたる企業が「ネットワークは新しい流通システムだ」と考え、研究目的も含めて参入したのです。
当時のセールストークの決まり文句は「流通革命なんだ」というものでした。

昔は、メーカーが作った商品が、販売会社、問屋、小売店を経て消費者の元に届いていました。物流もコンピューター管理も未熟だったので、この中間マージンや在庫管理コストが大きかったのは事実です。
そこで、「この中間コストをカットして、口コミで製品を広めてくれたディストリビューターに報酬として還元するのがネットワークビジネスなんだ」と説明したわけです。
確かにその当時は、一理あったかもしれません。しかし、今どうですか?
Amazonで注文すれば翌日に商品が届く時代です。ユニクロのように自社で企画から販売まで一貫して行うSPAモデルが主流になり、物流は極限まで効率化されています。
そんな現代において、あなたたちディストリビューターがいること自体が最大のコストになっているんですよ。この事実に気づかなければなりません。
60年前に言われていた「流通革命」という言葉を、今も信じている時点で時代錯誤なのです。
パーティー商法と嘘のデモンストレーション
この時代の主流だったのが「パーティー商法」です。タッパーウェアが始めたと言われる手法で、主婦たちを集めて井戸端会議のような雰囲気の中で商品を売っていく。今のようにYouTubeやSNSがない時代、情報は人から人へと伝わっていったのです。
シャルレのような下着の会社は試着会を開き、「ほら、お肉を寄せたらおっぱいが大きくなったでしょ!」とやる。アムウェイは今でもやっていますが、「鍋デモ」で料理を振る舞ったり、浄水器のデモで試薬を使って「水道水にはこんなに塩素が!」と見せたりする。
しかし、今はもうそんな手は通用しません。その場では「すごい!」と言いながら、家に帰ってスマホで検索すれば、全部嘘だとバレてしまう。非効率で嘘のデモンストレーションを未だに続けているから、誰もついてこないのです。
法律による規制の始まり
この時代、悪質な訪問販売が社会問題となり、ついに法律が整備され始めます。
1975年には「日本ホリデーマジック」という洗剤のネットワークが、「儲かる」と違法な勧誘を繰り返した末に行政処分を受けました。
そして、こうした被害者の続出を受けて、1976年に「訪問販売等に関する法律(現・特定商取引法)」が制定されます。さらに、天下一家の会の事件を受けて、1978年には「無限連鎖講の防止に関する法律(ネズミ講防止法)」がようやく成立しました。
事件が起きて、たくさんの被害者が出てから法律ができるまでには、10年以上の時間がかかることもあります。これは、今の暗号資産詐欺などにも言えることです。法律が追いついていないグレーゾーンで、悪事を働く人間が常にいるということを覚えておいてください。
【バブルと崩壊】1980年代:巨額詐欺事件と大手企業の失敗
80年代に入ると、さらに大きな事件が起こります。
豊田商事事件とベルギーダイヤモンド
皆さんも名前くらいは聞いたことがあるかもしれません、「豊田商事事件」です。これは金のペーパー商法で、被害総額は2,000億円に上りました。
「あなたの代わりに私たちが金を買って保管します」と言って、実際には金を買わずに「預かり証」という紙切れだけを渡していたのです。最終的に、会長はマスコミの目の前で殺害されるという衝撃的な結末を迎えました。
ライフコンシェルジュの岡本、ジュビリーエースの玉井暁、Suzuverseの宮内亮治(富岡)…。詐欺師たちがどういう末路を辿るか、歴史が証明しています。
また、「ベルギーダイヤモンド」という会社は、価値の低いクズダイヤを「とんでもない価値がある」と偽って売りつける商法で問題になりました。
こうした詐欺に共通するのが「陰謀論」です。
「実はダイヤモンドの価値はデビアス社に独占されている」「癌が治る薬は製薬会社に潰される」「石油に代わる新エネルギーは闇の組織に消される」…
いかにも自分だけが世界の真実を知っているかのように語り、「あなたは知らないでしょう」「社会はそういう仕組みなのよ」と不安を煽って商品を売りつける。
ネットワークビジネスは、この陰謀論と自己啓発セミナーと必ずセットでやってきます。気をつけてください。
大手企業の参入と撤退
この80年代、改めて大手企業がネットワークビジネスに参入します。
1988年にダイエーが立ち上げた「エックスワン」がその代表例です。しかし、結果として、ソニーもカネボウもダイエーも、参入した大手企業は今、みんな撤退しています。
このエックスワンは後に経営不振に陥り、実は私のところにも「会社を買ってくれないか」という買収の話が来たんですよ。もちろん断りました。「なんで私がそんな泥舟を買わなきゃいけないんですか?沈みますよ」と言ってね。
歴史が証明しているのです。このビジネスモデルでは、まともな企業は成功できないということを。
ブレイクアウェイ全盛期
80年代に立ち上がったフォーエバーリビングプロダクツ(アロエジュース)、サミットインターナショナル(下着)、シャンデール(下着)なども、基本的にはブレイクアウェイプランを採用していました。
90年代に入るまで、日本のネットワークビジネスは、このブレイクアウェイ一色だったと言っても過言ではないでしょう。
【全盛期と転換】1990年代:「御三家」の登場とバイナリープラン
90年代は、ネットワークビジネス業界が最も華やかだった時代かもしれません。今でも有名な会社が次々と立ち上がりました。
業界の「御三家」と宗教的なセミナー
1992年に日本で開業したハーバライフ、そして翌93年に開業したニュースキン。これにアムウェイを加えて「ネットワークビジネス御三家」と呼ばれました。
ハーバライフは、「痩せたい人探してます」みたいなバッジをつけて街を歩く独特のスタイルで知られています。セミナーに行くと、まるで宗教のように、普通の主婦が「私はこれで痩せました!」「何十万円もらいました!」と涙ながらに語る。これは「催眠商法」そのものです。集団心理を利用して高揚感を生み出し、その場の勢いで契約させる。ネットワークビジネスのセミナーは、基本的にこの手法です。
そして、ニュースキン。何を隠そう、これが私が初めて登録したネットワークビジネスです。
保険屋のおっさんに自己啓発セミナーに連れて行かれ、「こいつらからこんだけ巻き上げて、粗利100%のとんでもないビジネスだな」と冷ややかに見ていたところに、別のセミナーで後の私の師匠となる人物と出会いました。
その人から「健康のビジネスの話をしたい」と言われて行ってみたら、そこがニュースキンのセミナーだった、というわけです。
ニュースキンもアムウェイと同じブレイクアウェイですが、アムウェイよりは改善されたプランでした。しかし、上が儲かる仕組みは変わらない。組織が崩れれば崩れるほど、下のメンバーが上にロールアップ(繰り上げ)されて、初期に始めた人が有利になるように巧みに設計されていました。
私の成功と「教育システム」の構築

私が本格的に参入したのは1997年、ニューウェイズという会社です。この会社は後に760億円企業にまで成長し、一大ブームを作りました。
参入した時、私は「この業界はバカばっかりだ」と思いました。だから、他の人とは違うやり方をしようと決めたのです。
私は、当時としては画期的な「ネット展開」を始めました。6,000万円以上を投じて教育システムやサポートシステムを構築し、マニュアルを作り、映像会社まで作って、ネットで集客してビデオを配り、セミナーに動員するという仕組みを確立したのです。
その結果、数年で117系列もの直紹介を出し、年間1億円以上稼ぐリーダーを11組育成しました。アムウェイの最高タイトル達成者が26組しかいないことを考えれば、私のやり方がどれだけすごかったか分かるでしょう。
「何をやるかではなく、誰とやるかだ」という言葉を流行らせたのも、実は私です。
新プラン「バイナリー」の登場
90年代後半、業界に新たな波が訪れます。それが「バイナリー」という報酬プランの登場です。
【用語解説】バイナリーとは?
自分の直下には2つの系列(ライン)しか作れない報酬プラン。3人目以降の紹介者は、自分の下のいずれかのラインに配置していく。左右のラインの売上が小さい方の実績に応じて報酬が計算されるのが一般的。「2系列だけでいい」というシンプルさが受け、爆発的に広まった。
それまでのブレイクアウェイが何系列も作る必要があったのに対し、「2系列でいい」というシンプルさがウケました。
1999年に設立されたナチュラリープラスは、このバイナリープランと「ルテイン」という目のサプリメント1本で急成長しました。セールストークはこうです。
「今まではたくさんの系列が必要だったけど、2人でいいんですよ」
「商品がたくさんあっても説明できないでしょ?これ1個だけでいいんです。目が良くなりますから」
今までと真逆の、まさに逆張りの発想でした。みんな「確かに!」と思ってしまったわけです。しかし、考えてみてください。おにぎりしか置いていない店が流行りますか?商品1種類で儲かるのは、それが連鎖しているだけ。構造的にはネズミ講に非常に近いのです。
この90年代、アムウェイの売上は1996年にピークの2,100億円を記録し、業界の活動人口は370万人とも言われました。しかし、同時に「ネズミ講、ネズミ講」と世間から最も叩かれた時代でもあります。
そして、世間の人々が「ネットワークビジネスはネズミ講ではないんだ」と認識し始めた頃には、もう業界のピークは過ぎていました。皮肉なものですね。

【規制強化と衰退】2000年代:特商法とネット時代の到来
2000年代に入ると、業界を取り巻く環境はさらに厳しくなります。
「特定商取引に関する法律」の施行
2001年、それまでの訪問販売法が改正され、「特定商取引に関する法律(特商法)」として施行されました。
【用語解説】特定商取引法(特商法)とは?
訪問販売、通信販売、連鎖販売取引(ネットワークビジネス)など、消費者トラブルが生じやすい特定の取引を対象に、事業者が守るべきルールや、クーリング・オフ等の消費者を守るルールを定めた法律。
これにより、概要書面の交付義務や重要事項説明などが厳格化され、それまでのような何でもありの勧誘が難しくなっていきました。
しかし、この頃はまだ薬機法(当時は薬事法)の規制は甘く、「これを飲めばガンが治る」といった無茶苦茶なセールストークがまかり通っていました。ビフォーアフター写真も、「個人の感想です」という「打ち消し広告」を小さく表示すればOKだったのです。
未だに法律で禁止されているビフォーアフターをSNSに載せたり、化粧品を顔の半分に塗って「ほら、リフトアップしたでしょ!」とやっている人がいますが、あんなものは水で叩いても上がります。そんな詐欺まがいのマジックで売るのはもうやめなさい、と言いたい。
相次ぐ企業の設立と買い込み問題
この時代にも、サンベール、グラントイーワンズ(下着)、ニナファーム、サンクスアイといった会社が設立されました。
サンクスアイなどは、他社のトップリーダーをお金で引き抜いて組織を拡大したことで有名です。移籍金や年収保証を提示して、ランボルギーニを買い与えたりもしていました。私がそういうやり方が大嫌いなのは、仲間に対して不誠実だからです。私だけが優遇されても、誰もついてきません。本当のリーダーは、自ら先頭を走って背中を見せるべきです。
この頃から、消費者庁が発足(2009年)し、行政の監視の目も厳しくなっていきます。
【新たな脅威】2010年代:暗号資産ネズミ講とSNSの普及
2010年代は、業界に新たな、そして最も悪質な脅威が登場した時代です。
デジタルネズミ講の侵食
それが、仮想通貨(現・暗号資産)を利用したデジタルネズミ講です。
2017年頃に暗号資産に関する法律が整備されるまで、仮想通貨は「モノ」扱いであり、金融ライセンスなしで誰でも合法的に(しかし実態は違法に)扱うことができました。
ビットリージョン、ビットクラブ、マイニングエクスプレス…。次から次へと新しい案件が登場し、多くのネットワーカーがそちらに流れていきました。
「AIが自動でアービトラージ(価格差で利益を出す取引)してくれる」
「最新のマイニングマシンで儲かる」
「今度はNFTだ、ステーキングだ」
手口はいつも同じです。あなたが聞いたこともないような新しい専門用語を使って、さもすごいことが起きているかのように見せかける。もう騙されてはいけません。ネットワークビジネスの仕組みで暗号資産の話が来たら、100%詐GIだと思ってください。
ニューウェイズの行政処分と企業の栄枯盛衰
この頃、私がかつて所属したニューウェイズが「経皮毒」という嘘を広めたことで、特商法違反により3ヶ月の業務停止という行政処分を受けました。760億円企業が処分を受けたことは、当時大きなニュースになりました。
ライフバンテージという会社は、このニューウェイズのメンバーがごっそり移動して立ち上がりましたが、鳴り物入りで上陸したものの、主力商品が日本の法律に適合せず、結局失速しました。
また、ダイヤモンドライフという会社は、リーダーたちが多額の借金を抱えていることが問題となり、中には特殊詐GI事件で逮捕者まで出しています。お金がないのに買い込みをさせたり、消費者金融からの借金を斡旋したりするようなビジネスは、もはやビジネスではありません。悪徳商法そのものです。
【現在】2020年代:法の改正と業界の末路
そして、現在の2020年代です。
ステマ規制と電子化交付の現実
2023年、法律に大きな動きがありました。
一つは、特商法の書面電子化です。これでペーパーレス化が進むかと思いきや、蓋を開けてみれば「電子書面で交付しても良いという同意を、紙で署名してもらわなければならない」という、全く意味のない改正でした。国がこの業界の規制を緩和するつもりがないことの表れです。
もう一つが、景品表示法におけるステルスマーケティング(ステマ)規制です。
【用語解説】ステルスマーケティング(ステマ)とは?
広告・宣伝であることを消費者に隠して行うマーケティング手法。インフルエンサーが金銭を受け取っているにもかかわらず、個人的な感想であるかのように商品をSNSに投稿する行為などが該当する。
これにより、Instagramなどで「#PR」「#広告」といった表示をつけずに商品を宣伝する行為は、明確に法律違反となりました。ドテラのアロマオイルなどを投稿している主婦アカウントのほとんどが、これに該当します。そんな基本的な法律も教えない会社で活動している時点で、先がないことは明らかです。
終わった手口を続ける人々
アスパイアなど、今でも新しい会社は生まれていますが、やっていることは何十年も前から変わりません。
かつては370万人いたと言われるネットワークビジネスの人口は、今や120万人程度まで減少しています。若いZ世代は、こんな古臭いビジネスに見向きもしません。有名なインフルエンサーたちが、なぜ声を揃えて「ネットワークはダメだ」と言うのか、その意味を真剣に考えるべきです。
もう手口は出し尽くされているのです。テレビのコント番組でマルチ商法がネタにされるくらい、世間から馬鹿にされている。そんな「終わってる」ビジネスを、「これはチャンスだ」と言われて60年前と同じことを繰り返している。この現状に、私たちは危機感を抱いています。
【結論】歴史から学ぶべきことと、これからの時代の歩み方
皆さん、70年以上の歴史を見てきて、いかがだったでしょうか?
この歴史の中で最も重要な変化は「インターネットの登場」です。私は30年も前からネットで集客し、教育システムを構築して結果を出してきました。
しかし、多くのネットワークビジネス実践者は、未だにリストアップして「今度の日曜日、暇?」とDMを送るような、努力と根性論から抜け出せていません。

今の時代、ビジネスはチームで行うものです。タレントのように前に立つ人がいれば、私のようなプロデューサーがいて、動画編集者やライター、デザイナーといったクリエイターたちがチームでメディアを作り、発信していく。これが現代のマーケティングです。
あなたには、あなたに向いていること、得意なことが必ずあります。「思えば叶う」「考え方を変えろ」と人格否定されて苦しんでいるなら、今すぐそこから逃げ出してください。
【ご案内】あなたのビジネスを加速させる学びの場
もしあなたが、今のやり方に限界を感じているなら、本気でビジネスを学びませんか?
私は、長年のビジネス経験と教育への投資(累計1億円以上)で培ったノウハウを、皆さんに提供するためのオンラインコミュニティを運営しています。
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さらに、私が水面下で仕掛けている新しいビジネスの情報なども、LINE公式アカウントで限定公開しています。
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長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたが歴史から学び、賢者として新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
チャンネル登録、グッドボタン、そしてあなたの意見を聞かせてくれるコメントをお待ちしています。私は、見てますからね。
それでは、また。垣内でした。
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
皆様の未来が、より明るく、希望に満ちたものになることを、心から願っております。
それでは、また次回の記事(動画)でお会いいたしましょう。
垣内でした。ありがとうございました。

ありがとうございました!