SNSでは毎年のように「インフルエンザは国がばら撒いている」「フルミスト(鼻噴霧ワクチン)を受けた人が周囲にウイルスをばら撒く」という根拠のないデマが拡散します。
しかし、これらは 科学的にも現実的にも完全に否定されているデマです。
以下、データと仕組みに基づいて分かりやすく解説します。
◆① そもそも「国がインフルを広める」は物理的・疫学的に不可能
インフルエンザを“意図的に拡散”するには、以下すべてが必要。
- 大量のウイルス培養(高度な設備)
- 空中散布の手段
- 何万〜何十万人規模で一斉に露出
- 病院や医療現場まで巻き込み隠し通す
しかし現実には、
- インフルは患者から直接ウイルスが検出される
- 毎年ウイルスの遺伝子配列が世界中の研究機関で追跡されている
- 遺伝子解析で自然変異のパターンが確認されている
- 世界中で同じ季節変動パターンを持つ
つまり、世界の科学者・研究所・医療機関すべてが共謀しない限り成り立たない陰謀論です。
インフルは100年以上前から世界中で自然に繰り返されており、人工的に“撒いた”痕跡は一度もありません。
◆② フルミスト(生ワクチン)は「ウイルスを拡散する」は誤解
フルミストは鼻に噴霧する“弱毒化生ワクチン”。ここだけを切り取ると、「生きているウイルスを撒いている」と誤解する人が出ますが、実際は違います。
■フルミストのウイルスは「35℃以上では増殖できない構造」
鼻の中の温度(約33℃)でのみ微弱に増えるように設計され、肺や体内の温度(37℃)では増殖不可能。
つまり 他人にうつせるほどのウイルス量にならないよう設計されています。
■“排出されたウイルス”は極めて少量+弱毒化
研究データでは、
- 接種後数日間、鼻水から微量検出されることはある
- しかし量が非常に少なく
- 他人に感染させるレベルではない
- 実際に「フルミストが原因の感染例」は世界的にゼロ
米国CDCも明言しています:フルミスト接種者から周囲への感染はほぼ起こらない。
◆③ “ウイルスをばら撒く”ほど排出されるならワクチンは機能しない
仮に生ワクチンが接種者から周囲に感染するレベルで排出されるなら、
- 接種者本人も発症
- 周囲にも発症者が続出
- 世界中で毎年大量の症例報告が上がる
はずですが、現実にはゼロ。
つまり、「ワクチンがウイルスをばら撒く」なら、そのワクチン自体が成立し得ない。
科学的にも実務的にも矛盾しています。
◆④ インフルエンザ流行の理由は“気候”と“免疫の低下周期”
毎年の流行は、
- 気温・湿度が下がる
- 空気の乾燥でウイルスが空気中に残りやすくなる
- 集団の免疫が数年で減少する
- 子供の集団での流行が伝播する
という自然な季節性とウイルスの性質によるものです。
これは世界中の国で同じ。
特定の国だけが操作しているなら、世界の流行パターン(北半球→南半球→北半球)は説明できません。
◆⑤ デマが生まれる背景
こうした陰謀論が生まれる理由は…
- 「目に見えないもの」への不安
- 生ワクチン=危険のイメージ
- SNSでの共感と拡散
- 科学的データを読めない人の誤解
- 誰かのせいにしたい心理
という“人間心理”であり、科学ではありません。
そしてこの嘘を配信する人の多くがマルチ商法で勧誘したい人、何か高額な物やセミナーに勧誘したい人であるので注意が必要です!
◆結論
- 国がインフルを拡散 → 科学的にも現実的にも不可能
- フルミスト接種者が感染源 → ウイルス量が極めて少なく他者に感染例はゼロ
- フルミストは33℃でしか増えない弱毒化ウイルス
- 世界的データでも“ワクチン由来の流行”は報告ゼロ
- インフルは気候・人間の免疫周期・生活環境で自然に発生する
「インフルは国がばら撒いてる」「フルミスト接種者が拡散している」というSNS情報は完全なデマです。
嘘の情報で勧誘されて方は消費者センターへ通報してくださいね!

ありがとうございました!


