SNSで病気を報告すると、ほぼ必ず現れるコメントがあります。
「コロナワクチン、打ちましたか?」
正直に言います。
お前、誰やねん。
ですが、ここでは感情ではなく、事実で説明します。
■ ① その質問、医学的に意味がありません
まず大前提。
脳梗塞や心不全は、ワクチンが存在する何十年も前からある病気です。
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 心不全
これらは
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 加齢
- 喫煙
- 心房細動
など、明確な原因が積み重なって起こる病気です。
「ワクチンを打ったかどうか」をいきなり原因に結びつける医学的根拠はありません。
■ ② 本当にワクチンが原因なら「統計」に出ます
ここが一番重要です。
もし「ワクチンで脳梗塞や心不全が激増している」なら、必ず以下が起こります。
- 接種後に発症率が明確に跳ね上がる
- 年齢・性別・時期に不自然な偏りが出る
- 世界中で同じ傾向が確認される
しかし現実はどうか。
👉 脳梗塞・心不全の発症率は、ワクチン接種開始後も“例年通り”の範囲内
👉 むしろコロナ感染後の方が、血栓・心血管イベントは明確に増える
これは日本だけでなく、アメリカ・ヨーロッパ・世界中のデータで一致しています。
■ ③ 「タイミングが近い=原因」ではない
陰謀論でよくある誤解があります。
「ワクチンを打った後に倒れた」
→「だからワクチンが原因」
これは論理として完全に間違いです。
例え話をします。
- ワクチンを打った
- 翌月、脳梗塞を起こした
この間に
- 血圧は?
- 不整脈は?
- 動脈硬化は?
- 喫煙歴は?
- 糖尿病は?
これらを一切無視して“ワクチンだけ”を犯人にするのは、科学ではありません。
■ ④ 医師は「ワクチンを隠している」わけではない
よく言われます。
「医者はワクチンのせいだと分かっていて隠している」
これは現場を知らない人の妄想です。
もし本当に
- ワクチンが原因で
- 脳梗塞や心不全が多発している
なら、一番最初に声を上げるのは医師です。
医師は
- 診断書
- 学会報告
- 論文
- 副反応報告
これらを毎日書いています。
隠せる構造ではありません。
■ ⑤ その質問は、患者を二重に傷つける
一番大事なことです。
病気を経験した人に対して「ワクチン打った?」と聞くのは、
- 科学的根拠がない
- 医学的意味がない
- そして何より、失礼
原因を決めつける行為は、本人の苦しみを軽視する行為です。
■ 結論
脳梗塞や心不全を聞いて反射的に「ワクチン打ちましたか?」と聞く人へ。
それは
- 医学でも
- 科学でも
- 思いやりでも
ありません。
病気はデータと事実で語るものです。
SNSは診察室ではありません。
軽々しく原因を決めつけるのは、もうやめましょう。
怪しいデマからのマルチ商法の勧誘は消費者センター「消費者ホットライン『188(いやや!)』」に通報下さいね!

ありがとうございました!


