「重曹やクエン酸でワクチンの毒を抜く」「経皮毒を解毒できる」というSNSデマは、完全に科学的根拠のない誤情報です。
ここでは 医学的エビデンス(論文・厚労省・CDC等)に基づいて、わかりやすく解説します。
✅【結論】
- 重曹にもクエン酸にも“解毒効果”は一切ありません。
- ワクチンは“毒”ではありません。アルミニウムやチメロサール(水銀)は極めて微量で自然摂取量の方がはるかに多い。
- 体は肝臓と腎臓が常に「解毒」を行っており、化学物質が体内に“蓄積し続ける”という現象は起こりません。
🔥【1】「重曹やクエン酸で解毒」はなぜ完全なデマなのか?
▶ ① 重曹(炭酸水素ナトリウム)
用途:料理・洗浄剤・胃酸中和
性質:弱アルカリ性
体に入ると胃酸で分解され二酸化炭素(ゲップ)と水に変わるだけ。
→「血液をアルカリにする」「毒を吸着する」といった効果は存在しない。
※血液のpHは 7.35–7.45 の範囲で厳密に保たれ、食べ物や重曹ごときで変動しない。
▶ ② クエン酸
用途:食品酸味料・洗浄
性質:弱酸性の有機酸
飲んでもただの“酸味のある成分”として代謝されるだけ。
体内の毒素を酸で中和するという話は科学的ではない。
🔬【2】“解毒”という機能は人間の体がすでに100%行っている
人間は 肝臓・腎臓・腸・皮膚 で常に解毒している。
- 肝臓:化学物質を水溶性に変換
- 腎臓:尿として排泄
- 胆汁:脂溶性の老廃物を排泄
- 皮膚:汗として微量排泄
この仕組みは進化の中で完成されているため、重曹やクエン酸のような外部物質を使う必要は一切ない。
🛑【3】SNSで広まる「経皮毒」も科学的に否定されています
▶ 経皮毒とは?
「皮膚から毒が入り、体内に蓄積して病気になる」という俗説。
▶ 科学的には…
皮膚は“バリア”として非常に強く、簡単に化学物質は通さない。
- 厚生労働省
- WHO
- 日本皮膚科学会
すべての機関が “経皮毒という概念は科学的根拠がない” と断言しています。
🧪【4】ワクチンのアルミニウムとチメロサール(水銀)はどれくらい危険?
結論:
食品から摂取する量の方が圧倒的に多い。
ワクチンの量は「微量すぎて健康影響が出ないレベル」。
▶ アルミニウム(Al)について
アルミニウムは食品・飲料・水道水に自然に含まれ、人は 毎日10〜15mg を摂取している。
● ワクチンに含まれる量
0.2〜0.8mg 程度
食品の約1/20〜1/100
● 母乳に含まれる量
母乳中のアルミニウムは「ワクチンより多い」
出典:ATSDR, Toxicological Profile for Aluminum (2008)
出典:American Academy of Pediatrics (AAP) “Aluminum in vaccines is safe”
▶ チメロサール(水銀)について
チメロサールは エチル水銀 で、魚などに含まれる メチル水銀とは別物。
- エチル水銀:体内半減期は 約7日 → すぐ排泄
- メチル水銀:半減期 約50日 → 魚由来(こちらが危険)
ワクチンのチメロサールは体に蓄積しない。
出典:CDC “Thimerosal and Vaccines”
出典:WHO “Safety of Thimerosal”
さらに現在の小児ワクチンのほとんどは チメロサール不使用。
📚【5】「重曹やクエン酸でワクチンの毒が抜ける」という主張が危険な理由
- ❌ 誤った“解毒”方法のせいで、本当に必要な治療を怠る
→ 放置すると病気が進む危険性。 - ❌ 化学や生理学の原理に反する
→ 人体は食べ物でpH調整されない。 - ❌ ワクチンへの不信を煽り、予防可能な感染症が増える
→ 麻疹(はしか)、百日咳の流行はデマが原因で世界中で再拡大。
🧠【6】科学的に正しい“解毒”とは?
解毒 (Detox) を本当にしたいなら、以下しか科学的根拠がありません:
- ✔ 十分な水分
- ✔ 運動で代謝を上げる
- ✔ 肝臓に負担をかけない(飲酒を控える)
- ✔ 食物繊維を取る
- ✔ 良質な睡眠
- ✔ できるだけ自然な食品を食べる
どれも地味ですが、本当に効果があるのは生活習慣だけです。



