■ ①「ウイルスに特許がある=人工物」は論理破綻
まず前提として重要なのは、
特許は“自然物そのもの”には原則として認められない
という点です。
特許の対象になるのは
- 人為的に改変・加工したもの
- 研究・診断・ワクチン開発などに利用するための人工的な配列・方法・用途です。
つまり
「ウイルスの塩基配列に関する特許がある」
という事実は、
👉 自然界に存在するウイルスを“研究対象として扱った”
👉 一部を人工的に加工・利用した技術が特許化されただけ
という意味であり、
自然界のウイルスそのものが人工物である証拠には一切なりません。
■ ② もしその理屈が通るなら、自然界は人工物だらけになる
この論法を認めてしまうと、以下も全て「人工物」になってしまいます。
- インフルエンザウイルス
- エボラウイルス
- HIV
- B型肝炎ウイルス
- ヒトゲノム
- 大腸菌
- がん細胞株
これらはすべて
遺伝子配列・変異体・利用法として特許が存在します。
しかし当然ながら
インフルエンザは人工ウイルス
人間は人工生命体
とは誰も言いません。
■ ③ ウイルスの「変異」は人工操作でなく自然現象
ウイルスは増殖のたびに
コピーエラー(突然変異)を起こす存在です。
特にRNAウイルス(コロナウイルスを含む)は
- 変異速度が高い
- 自然界で多様な系統が同時に存在する
という特徴があります。
新型コロナウイルスのゲノム解析では
- 自然選択の痕跡
- 人為的編集で生じる「不自然な配列」が存在しない
- コウモリ・センザンコウ由来ウイルスとの連続性
が明確に確認されています。
これは人工的に設計されたウイルスでは説明できない特徴です。
■ ④ 「塩基配列を変えた特許」の正体
吉野氏が言う
「塩基配列を変えた特許」
の多くは以下です。
- ワクチン用に無毒化・改変した配列
- 診断キット用のPCRプライマー
- 実験用に一部を切り出した人工配列
- 研究目的の変異体モデル
これは
自然界のウイルスを安全に研究・対策するための技術であり、
「人工ウイルスを作った証拠」ではありません。
■ ⑤ 科学は「疑う」ものだが、「無知で断定」するものではない
科学的懐疑とは
- 証拠を集め
- 反証可能性を検討し
- 専門分野の合意を踏まえる
ことです。
一方で
「特許があるから人工物だ」
という主張は、
- 特許制度の無理解
- 分子生物学の誤解
- 専門家合意の無視
による疑似科学的陰謀論です。
■ 結論
- ウイルスに関する特許の存在
- 塩基配列の人工改変技術
これらは
新型コロナウイルスが人工物である証拠には一切ならない。
むしろ、
「自然に存在するウイルスを、どう理解し、どう対処するか」
という人類の知恵の積み重ねが特許として残っているだけです。
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