「好転反応」は嘘!その言葉の正体とは
「好転反応」とは本来何か?
好転反応とは本来、鍼治療後の頭痛の悪化について、肩こり腰痛マッサージ鍼灸、整体やマッサージなどの施術後に、体が回復する過程で一時的に現れる不調のことを指します。
つまり「好転反応」という言葉は、もともと漢方など東洋医学や民間療法で使われていた言葉で、正式な医学用語ではないのです。
実際に東洋医学の世界では上記の様に好転反応が起こる場合もある事が認知されていますがスキンケア製品についてのこの反応は時に非常に危険なので注意が必要です。美容医療やエステサロンなどでは、スキンケア製品の使用や施術後に肌が悪化したように見える現象を説明する際に使われる事もあります。
スキンケアにおける「好転反応」の危険性
ニキビ治療薬のイソトレチノインの服用開始初期にニキビが悪化する現象を「好転反応」と呼ぶことがあるのも事実です。
しかし、素人が自身の化粧品を売りたいが為にこの言葉を使い継続を促すのは悪徳商法の可能性が非常に高いと考えます。
特に外資系マルチ会社の製品の中には1/10くらいの確率で肌の異常(ピリピリ感など) を訴える方もいます。
昔の表示指定成分でもあり、多くのマルチ会社などから攻撃対象になったパラベンでも皮膚のアレルギー反応は1000人中2-3人程度でしかありません。
いかに外資系マルチ製品での反応が多いのかご理解いただけるでしょう。
日本製でこの様な確率で反応が出るのを私の記憶の限り聞いた事がありません。
肌に異常を感じたらどうすべきか
スキンケアの反応でピリピリするくらいであれば、肌と化粧品のpHの違いを敏感に感じている方もいるかもしれません。
しかしそれが発疹であったり赤い、腫れる、痒みや痛みを伴う炎症が疑われる場合は非常に危険な場合もあり、その様な場合はすぐに中止すべきです。
また敏感肌の方は特に新しい化粧品を使用する前に、二の腕などでパッチテストをする事をお勧めします。
そして一時的な肌の悪化が「好転反応」であると自己判断せず、症状が続く場合は医療機関を受診することが重要です。
肌の異常について相談した場合に【好転反応】と言い継続使用を訴える業者や人を私はまともだとは思いません。
即中止して医師の診断を受けるべきだと考えます。

